外国為替の変動する要因

外国為替が動くわけ 目次

外国為替が動くわけ

さて、 外為証拠金取引(FX)は外国為替が動くことによって儲けることができます。

では、外国為替が動く要因は何でしょうか?

外国為替が動く要因さえ冷静に分析すれば、上がるか下がるかはすぐに分かると言うことになります。 実際には様々な複雑な要因が絡まって為替が決定されるので簡単には判断できませんが、基本を理解していれば、中長期的な動きを読むことができ、 大きな損を回避することが可能になります。

理由は以下の3つです。

  1. 貿易黒字・赤字
  2. 金利
  3. その他
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貿易黒字・赤字

今も昔も外国為替は輸出入の決済に使われています。これが為替の基本になります。現在、 為替取引のほとんどは投機的な資金と言われていますが、これらの投機的な資金も貿易黒字・赤字の動向を見守っていることが多いことになります。

例えば、ホンダがアメリカに100万円の車を輸出するとアメリカの消費者から1万ドルを受け取ります(1ドル=100円とする)。

トヨタはこのままでは自分の工場を建てたり、従業員に給料を払ったりできませんので、ドルを売って円を買います。

そうなると、円の需要が増える(みんなが円を買いたがる)、 ドルの需要が減るので(みんながドルを買わなくなる)、円が高くなり、 ドルが安くなります(ヤフーオークションでみんなが入札すると高くなって、誰も入札しないと1円で入札できるのと同じです)。

これを日本全国や米国全土でやれば、

貿易黒字が増える→通貨が高くなる
貿易黒字が減る →通貨が安くなる

ということになります。

なお、国の産業構造に拠りますが、一般的に景気が良くなると貿易黒字が増え、景気が悪くなると貿易赤字が増えます。したがって、二国間 (円=ドルの場合は、日本とアメリカ)の景気のいい方が通過が高くなり、景気の悪い方が通貨が安くなるとも言えます。

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金利

世界各国(の中央銀行)は自分達で国内の金利を決めます。2006年10月現在で、日本は0.4%ですが、アメリカは5.25%、 ユーロは3.25%(日本は公定歩合、米国はFFレートの誘導レート、ユーロはECBのオペ金利)です。

この金利の状態でどの国にお金を投資(お金を貸す)のが最も得するでしょうか?

見れば分かりますね!
日本に貸すよりはアメリカに貸した方が圧倒的におトクです。

つまり、金利の高い国には投資・融資が行われやすいということになります、そうなると、金利の高い国の通貨を買って、 その国内に融資をすることになります。

今だと日本よりはアメリカにお金を貸そうとして、投資家はドルを買うわけです。

したがって、

金利が高い→通貨が高くなる
金利が安い→通貨が安くなる

ということになります。

また、通常、景気がよくなってくるとインフレ(物価の上昇)を抑えるため、各国は金利を上げます。したがって、

景気が良くなる→通貨が高くなる
景気が悪くなる→通貨が安くなる

ともいえます。

先ほどの貿易黒字のコーナーで最後に書いた結果がここでも同じになりましたね。

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その他

基本的には貿易の決済をするために外国為替はあると最初に書きましたが、実際に貿易の決済で取引されているのは、 外国為替の取引量のほんの数%です。残りのほとんどは投資・投機によるものといえます。

多くの投資の専門家は、上記のような要因に加え、政治的な要因(例えば、その国の近くで戦争が起こりそうになると通貨が下がるなどです。 2006年に円が大幅に下がったのは、そのせいと言われています。)や投機的要因を考慮に入れて、通貨に対して、「売り」や「買い」 を仕掛けます。

したがって、必ずしも上記法則が当てはまるわけではなく、別の動きをしたりします。これがその他の要因です。

例えば、1999年にアジア通貨危機というものが起こりました。これはタイのバーツという通貨がある日突然急落し、それを要因として、 インドネシア、 マレーシア、韓国などのアジア各国の通貨が急落したことをいいます。この通貨の急落が原因で、 これらの国で経済的な大混乱が起きてしまいました。

一番最初にタイバーツが急落した理由は、ある巨大ヘッジファンドによる「売り」の仕掛けでした。巨額の「売り」をタイバーツに浴びせかけ、 それによってタイバーツが下がったのを見て、みんなが投売りをしてしまう。その繰り返しで、急落したのでした。実際には、 当時のタイは銀行が多額の不良債権を抱えており、国の経済としても危機に瀕していたことは事実ですが、 あれほどの急落は当初の予想を遥かに超えたものでした。

これにより、貿易収支、金利、景気などから判断される下落幅を大幅に超えて下落してしまったのです。要は、単に巨大ヘッジファンドが 「売り」を仕掛けたというだけでタイバーツは急落してしまったのです。こういうものも通貨を動かす一つの大きな要因となります。

もちろん、米ドル、円、ユーロなどハードカレンシーと呼ばれる世界各国で使われていて市場が大きな通貨は、 いくら巨大なヘッジファンドが仕掛けをしたとしても、市場が大きく動くことはありえませんが、取引量の少ない通貨ではありうる話です。

その意味では、世界的に取引量の少ないニュージーランドドルやカナダドル、スイスフランなどを取引するのはリスクが高いとも言えます (その分、リターンも大きいですが)。